QRコード関連銘柄【キャッシュレス決済・中国・メガバンク・規格統一】

今、最も旬なテーマ株の主役候補として急浮上しているQRコード。

QRコードを利用したキャッシュレス決済が関心を集めており、今後もQRコードを利用したキャッシュレス決済の普及が期待されている。

その代表格である<4824>メディアシークは、前月比で+4.9%、<6664>オプトエレクトロニクスは、前月比+12.4%(いずれも8/25執筆時点の数字)と急騰をみせている。

今回は最も旬なテーマ株といえるQRコード関連銘柄について紹介していきたい。

QRコード関連銘柄

QRコード

QRコード関連銘柄とは、QRコードを使ったキャッシュレス決済化システムの開発・普及に関わる企業のことである。QRコードの用途や今後の可能性についてもフォーカスしていこう。

 

QRコードとは

QRコードとは、(正式名称:Quick Responseコード)の略語で、1994年に株式会社デンソーウェーブによって開発されたマトリクス型2次元コードである。

高速読み取りを重視したこのQRコードには、「モデル1」「モデル2」「マイクロQR」と呼ばれる3種類があり、それぞれ特徴や容量が異なるなどの違いがある。

QRコードの容量
モデル1 モデル2 マイクロQR
数字 1,167字 7,089字 35字
英数 707字 4,296字 21字
バイナリ 468バイト 2,953バイト 15バイト
漢字・かな 299文字 1,817文字 9文字

※最大容量は、バージョンを最大 (40)、誤り訂正レベルを最低 (L) にした場合の値。

なお、QRコードは、1997年AIMIのITS規格に登録され、2000年にはISO/IEC規格に。

さらに、マイクロQRコードも2004年にJIS-X-0510として規格化されている。

 

QRコードの用途や今後の可能性

QRコードが開発されてからすでに20年以上が経っているが、今後はさらにどのような用途で利用される事が考えられるか?

すでに利用されているものも含めて紹介していこう。

 

すでに利用されているケース 主な用途
自動車部品生産 自動車部品を生産する工業では、生産・運送・保管・販売など多岐に渡ってすでに利用されている。
航空チケット JAL・ANAなどで航空券は、磁気式からQRコードへと方向転換されている。
投票チケット 競馬・競艇・競輪などの投票券
決済サービス Alipay(支付宝)をはじめとした決済サービスとして中国では広く普及している。

日本でもLINE(LINE Pay)、楽天(楽天ぺイ)などがQRコード決済サービスの導入を表明している。

 

3大メガバンクがモバイル決済「BankPay」を提供

日本の3大メガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほFG、三井住友FGは来たるキャッシュレス時代に備えて、QRコードの規格を統一することですでに合意。

その統一規格をもった新しいQRコード決済サービスが、BankPayである。

スマートフォンに表示されたQRコードを読み取り機にかざす事で支払が完了。

支払うお金は預金口座から引き落とされるシステムとなっている。

このサービスは3大メガバンクから地方銀行にも呼びかけが進んでおり、2019年の実用化を目指している。

3メガバンクを合わせた個人預金口座数は合計で9千万を超えるといわれており、巨大な資本力と企業のブランド力による安心感から、これまでのQRコード決済よりもスピード感をもって普及していく可能性が考えられる。

少なくともLINEPay、楽天ペイといったQRコード決済サービスに比べて、巨大なメガバンクが主体となって展開されるサービスとなれば、高齢者にも浸透していきやすいだろう。

 

日本政府、QRコード決済導入店舗に税制優遇の適用を示唆

8月21日付の日本経済新聞によると、「政府がキャッシュレス化普及促進のため、QRコード決済導入店舗に対し、税制優遇制度を検討している」と報じられた。

2018年7月には経済産業省の主導により、「キャッシュレス推進協議会」が発足。

QRコード決済の統一規格策定に向けた動きも始まっている。

この事からもQRコード関連銘柄は、国策銘柄としての顔を持っており、多くの投資家から注目が集まっている。

 

注目の要点をチェック!
  • メガバンクがQRコード決済を取り入れる事でより身近に感じられる
  • 日本政府も普及を促している事から今後キャッシュレスは国策の流れに

 

QRコード関連銘柄はここ1年間で急騰!

チャート

QRコード関連銘柄の中には、ここ1年間で大きく値を上げている銘柄が多数ある。

ここでは急騰した銘柄とその理由について一緒に見ていこう。

 

<3623>ビリングシステムが株価4倍以上の急動意

ビリングシステムは、クイック入金や収納代行を主軸とする企業。

その他にスマートフォン決済サービスおよびネット決済を展開している。

同社の株価は2017年2月28日時点で1,807円となっていたが、2017年12月29日には一時8,085円と4倍以上の値をつけたことは記憶に新しい。

その要因としては、2017年6月以降からテレビなどでキャッシュレス化に関するニュースが頻繁に報道され始めたことなどが挙げられる。

スマートフォン決済サービスの「PayB(ペイビー)」は、みずほ銀行をはじめ幅広い金融機関で利用出来る決済サービスとして親しまれている。

 

<4824>メディアシークも株価3倍に

スマートフォン向けのQRコード読み取りアプリ「アイコニット」を手掛けているメディアシーク。

2018年1月初旬の株価は450円前後だったが、2018年4月には一時1,456円と3.1倍の値をつけている。

直近の急騰は、同社が注力しているブレインテック関連事業の期待から買いが集まった大きな要因だ。

しかし、QRコード関連銘柄としての側面を併せ持っている強みも買いの材料と判断した投資家も少なくないと考えられ、今後も注目しておきたい企業のひとつである。

 

注目の要点をチェック!
  • QRコード決済はすでに中国では爆発的に普及している
  • メガバンクや楽天などがQRコード決済の規格統一へ向けてすでに協議

 

QRコード関連銘柄一覧

チェック
コード 銘柄名 企業情報・業務内容 注目度
3917 アイリッジ スマホを使ったO2O(販促・集客)アプリの企画・開発・運用・コンサルティングを展開している。 ★★★
4824 メディアシーク 「QR Look(くるっく)」、「ボイスQR」、「アイコニット」など多種のQRコードリーダーの開発をてがけている。 ★★★★
3623 ビリングシステム 収納代行など決済サービスを展開。QRコードを利用した新世代スマホ決済ツール「PayB(ベイビー)」を手がける企業。 ★★★★★
9613 NTTデータ QRコードを使いATM入出金を可能とする金融機関向けスマホアプリ「My Pallete」を展開している。 ★★
9437 NTTドコモ スマホを使ったQRコード決済「d払い」を導入している。 ★★
3938 LINE QRコード決済「LINE Pay」を展開。 ★★★
4755 楽天 バーコード、QRコードを使ったスマホ向け決済システム「楽天ペイ」を展開している。 ★★★
4739 伊藤忠テクノソリューションズ システムインテグレーションの大手。中国からの訪日観光客向けにQRコード決済サービスを展開する「ネットスターズ」に出資している。 ★★★★
3769 GMOペイメントゲートウェイ カード決済代行を展開する企業で、QRコードを使った決済システムを横浜銀行、ゆうちょ銀行へ提供している。 ★★★
6172 メタップス グループ会社がQRコードを用いたウォレットアプリ「pring(プリン)」を展開している。 ★★★
6287 サトーHD QRコードをはじめICタグなど、様々な自動認識技術製品の開発をてがけている。 ★★★
6902 デンソー 1994年に初めてQRコードを開発したデンソーウェーブを子会社にもつ企業。 ★★
4689 ヤフー 2018年6月からバーコード決済サービス「コード支払い」を導入。今秋にはQRQRコード決済サービス「読み取り支払い」の提供を予定。 ★★
3995 SKIYAKI ファンクラブサイトの制作・運用やチケット販売を手掛けている。QRコード認証とSMS認証を利用したチケットサービス「SKIYAKI TICKET」を展開。 ★★★
6629 テクノホライゾンHD 電子技術に関する事業を展開。QRコード関連銘柄として物色されている。 ★★
6664 オプトエレクトロニクス バーコードリーダーの開発・研究、販売を手掛けている業界大手の企業。 ★★★

 

主なQRコード関連銘柄はこの通りとなっている。

出遅れとして出てきた銘柄があれば、随時更新していくのでこまめにチェック頂きたい。

 

注目すべきQRコード関連銘柄

チャート

ここでは数ある企業の中で、とくに注目しておくべきQRコード関連銘柄を紹介していこう。

<4824>メディアシーク

メディアシーク
市場名 マザーズ
業種 情報・通信
上場年月日 2000年12月22日
単元 100株
比較されやすい銘柄 レントラックス,フライトHD,オプトエレクトロニクス

企業向けシステムコンサルを主軸に、スマホ向けソフトウェア開発を手掛けているのが、メディアシークだ。

QRコード関連銘柄としての特徴は、スマホ向けQRコード読み取りアプリ「ICONIT(アイコニット)」の開発・運用を行っている点だ。

アイコニットはこれまでに2800万ダウンロードされており、QRコード読み取りアプリの中でも高いシェアを誇っているといえる。

数あるQRコード関連銘柄の中でも、同社を本命と考えている投資家も多いのではないだろうか。

 

<3623>ビリングシステム

ビリングシステム
市場名 マザーズ
業種 情報・通信
上場年月日 2008年3月19日
単元 100株
比較されやすい銘柄 フライトHD,メタップス,ディジタルメディアプロフェッショナル

ビリングシステムはインターネット決済の収納代行をはじめ、クイック入金など決済支援サービスを手掛けている。

QRコードをベースとしたスマホ向け決済アプリ「PayB(ペイビー)」の開発・運用を手掛けていることでも有名で、QRコード関連銘柄の中でも人気の高い企業のひとつだ。

メディアシークと同様に、同社が本命と考えている方が多いだろう。

 

<4739>伊藤忠テクノソリューションズ

伊藤忠テクノソリューションズ
市場名 東証1部
業種 情報・通信
上場年月日 1999年12月14日
単元 100株
比較されやすい銘柄 日本オラクル,SCSK,NTTデータ

通称「CTC」と呼ばれているシステムインテグレーションの大手にあたる伊藤忠テクノソリューションズも注目したい企業だ。

中国からの訪日観光客向けにQRコード決済サービスを展開するネットスターズに出資した事で注目を集めている。

ご存じのとおり、中国ではQRコードを使った決済が普及している。

購買力のある中国人観光客を対象としたビジネス展開は非常に興味深いものがある。

 

<3917>アイリッジ

アイリッジ
市場名 マザーズ
業種 情報・通信
上場年月日 2015年7月16日
単元 100株
比較されやすい銘柄 ネオジャパン,デジタルガレージ,メタップス

O2Oアプリの企画・開発、マーケティングを展開しているアイリッジ。

同社が開発した「popinfo(ポップインフォ)」は、電子通貨「MONEY EASY」を使ったQRコード決済サービスを行っている。

岐阜県飛騨高山地域で実際に利用できる地域通貨「さるぼぼコイン」の実証実験を経て、2017年冬から商用化をスタートさせている。

このような実績に加え、新興株という事で時価総額も低い。

そのため、短期でのトレードで利益を狙うには適しているQRコード関連銘柄といえるのではないか。

 

注目の要点をチェック!
  • QRコード読み取りアプリの普及で関連銘柄の増加も期待
  • 中国での普及からインバウンドに取り掛かる企業の今後にも注視

 

QRコード関連銘柄 まとめ

世界的にキャッシュレス化が進む中、やや出遅れ気味となっていた日本。

しかし、政府および3大メガバンクがQR決済サービスに本腰を入れ始めたことで、圧倒的なスピード感でキャッシュレス化が進んでいく可能性がある。

正直、仮想通貨に比べるとインパクトの薄さは否めない。

しかし、QRコードが誕生してすでに20年以上が経っていることから、幅広い年齢層に認識されているツールではある。

今後もQRコード関連銘柄の動向には、ひきつづき注視が必要といえるだろう。

 

Source: 株師孔明の株&仮想通貨ブログ